こちらでは、漆・カシューなどに関して、よくお寄せいただくご質問と、その回答を掲載しております。
こちらに掲載されている内容以外にも、ご質問がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
Q1
漆はかぶれますか?
体質にもよりますが、漆に触るとかぶれる場合が多いので、十分注意することが必要です。
完全に乾燥した塗膜の状態のものは通常かぶれませんが、まれに乾きの浅いものもありますので、ご注意下さい。
Q2
漆にはどのような色がありますか?
漆の色といえば、基本は黒と朱の2色になります。
その他、漆に顔料をまぜた色漆として、「あか」「べんがら」「きいろ」などもありますが、元々濃い飴色をした透漆(すきうるし)に混ぜるため、その元の色合いと混ぜ合わされた色合いとなります。
Q3
漆はどのようにして乾燥するのですか?
漆が乾くというのは、ゴム質の中に含まれているラッカーゼという酸化酵素の働きで酸化重合をおこして硬化します。
それには、適当な温度と湿度が必要で、目安として、温度は25~30℃、湿度は70%以上が必要です。
Q4
漆とカシュー塗料の違いは?
漆は、漆樹の樹液です。漆の樹に傷をつけるとその傷を保護する為に樹液(漆)を分泌します。
それを、採取したものが「漆」です。
カシュー塗料(自然乾燥)は、カシューカーネル(カシューの実)を保護する役割を持つ、カシューナットシェル液を蒸留精製して得られるカルダノールを主原料としています。
Q5
漆の塗膜の上にカシューは塗れますか?
漆はニ価フェノールの同族体が主成分となっているため、抗酸化剤となってカシュー樹脂塗料の乾燥を阻害します。
したがって、漆の塗膜の上にカシュー樹脂塗料を塗装しても、乾燥しなくなります。
しかし、逆の場合、カシューの塗膜の上に漆を塗っても乾燥します。
Q6
カシュー塗料(自然乾燥)は食器にも塗れますか?
カシュー塗料(自然乾燥)は、食品衛生法をクリアしてません。
ですから、直接口につけて使うお椀やお箸への塗装は避けてください。
それ 以外の菓子器、お盆等であれば問題なく使って頂けます。
Q7
カシュー塗料(自然乾燥)に、臭いはありますか?
カシュー塗料には独特の臭いがあります。
また、塗装する際にもカシューに適した「刷毛用」「吹付け用」の2種類のシンナーを使うため、溶剤臭も残っている場合があります。