粉体塗料は、粉末状のまま塗装して塗膜を形成させる、無溶剤の塗膜形成部分100%の粉末塗料です。
弊社では、久保孝ペイント株式会社の「ニッシンパウダー」を中心に販売しています。
粉体塗料の特徴
- 無溶剤である
- 環境問題への対策
- 高性能な塗膜が得られる
- 塗膜厚が自在
- 塗料の損失が少ない
- 塗料作業効率の向上
一般に溶液型塗料に使用されている溶剤、水等は最終塗膜中に残留することなく揮発してしまうもので、塗装作業が可能な限り、少ない方が理想的です。
粉体塗料は溶剤、水等を全く含まない100%固形分の塗料です。
無溶剤塗料であるため、溶剤揮発が原因となる環境問題の発生がなく、又、有機溶剤による中毒(衛生問題)、溶剤の引火による危険(消防関係)からも回避できる塗料でしす。
また、塗料の飛散粘着による作業環境汚染もなく比較的簡単に回収、清掃が可能です。
高分子量の合成樹脂が塗膜形成成分として使用できるため、完成塗膜として特徴のある高品質・高性能な塗膜を得ることができます。
粉体塗料は1回の塗料で30~400μm位までの膜厚が自在に得られます。
また予熱方法を採れば高厚膜(300~2000μm)の塗装も可能となります。
塗装時のタレやタマリ、ピンホールが少なく、エッジ部への付き廻り性にも優れており、相対的に高膜厚の塗膜が容易に得られます。
また、25~35μm薄膜塗装も設計上可能です。
粉体塗装ではオーバースプレーされた塗料を回収して再利用することが可能なため、塗装の損失が非常に少なくなります。
厚膜塗装が容易で焼付工程前のセッティングが不要なため、ライン全長の短縮が可能で設備スペースを節約し、自動化も容易です。また、熟練技術者でなくとも不良率の低い効率的の低い効率的な塗装作業が可能です。